その夏は二度目の青春を
内容紹介
作家である主人公と演劇部の部員たちとの青春物語
【ストーリー】
その年の夏、作家である結崎渚のもとにに訃報が届く。
それは最愛の弟が事故で亡くなったというものであった。
弟の死に実感が持てない渚は、落ち込み沈んだ日々を過ごした。
そんなある日、渚のもとに弟の親友が訪れ、ある話を持ってきた。
その話を聞いてみると、学園で演劇部に所属していた弟が書く予定だった脚本があり、
その書きかけの脚本を渚に完成させて欲しいというものであった。
そしてその日を境に、渚は居なくなった楓が送れなかった青春へと飛び込んでいく。
人生二度目となるその青春の中で、渚は自分の知らない楓を知ることになる。
【人物紹介】
・結崎渚(ゆいざき なぎさ)
学生の時に賞を取り、以来小説家として活動している女性。
分かり易いことが好きで、面倒なことを嫌う。
社交的だがやや気が強く、誰に対しても物怖じしない。
また自分と容姿がそっくりな、歳の離れた弟である楓のことを溺愛している。
・東條要(とうじょう かなめ)
演劇部に所属する三年生。
クールで自信家な性格をしており、毒舌で人付き合いはやや苦手。
容姿と演技力は演劇部随一で、学内外問わず人気が高い。
演じることに対して真剣で、誰よりも真摯に向き合っている。
・紺野尊(こんの みこと)
演劇部に所属する三年生で部長。
その面倒見と人当たりの良さで、部員からの信頼がとても厚い。
孤高とも言える要と他の部員との緩衝役でもある。
なんでもかんでも自分で背負い込んでしまう為、忙殺される日々を送っている。
・赤穂佑(あこう たすく)
演劇部に所属する二年生。
楓の親友で、渚とも面識のある人物。
裁縫が趣味で、演劇部の衣装作りを担当している。
その技術力は誰もが認めるほどに高く、プロ顔負け。
・新田雅(にった みやび)
演劇部顧問。
演劇については素人だが、生徒の為に全力でサポートしている。
生徒からの信頼が厚く、若い見た目に反して落ち着きがある。