CisLugI-シスラギ-『道化の電波時計は時を刻むのか』
内容紹介
世界で最も資産を持つと言われる阿賀野コーポレーションの社長、金剛寺春人(こんごうじはると)は、
自殺を「誰に停める事も出来ない権利である」とし、尊厳維持装置を肯定してきた。
そんな彼には誰にも明かしていない秘密があった。
金剛寺は、自殺をしてしまった最愛の幼馴染、阿賀野阿立(あがのあだち)の幽霊が視えてしまうというパラノイアに犯されていたのだ。
そんな彼は、夜の公園で幽霊が視えるという少女、女未子重音(めみこかさね)と出会い──
「君、憑りついてる?」
「バレた」
これは、愛と死を巡る物語。